日常のお給仕
●仏飯器に炊き立てのご飯を盛り、茶湯器に沸かしたての湯かお茶(または水)を入れて毎日供えます。
●花立には四季折々の花を取り混ぜて美しくさし、枯れたままにしないようにします。
●お香は平常は線香を中央の香炉に1〜3本立ててさします。
●お供え物は、季節の初物や頂き物は最初に供えるようにします。果物はきれいに拭いて高月に中折などを敷いて供えます。
お盆
お盆は地域によって時期が少し違いますが、山陰では8月13日から16日にわたって行われることが多く、行事もそれぞれの地方の風習に従って行います。
●お盆の前にはお墓を清めます。お仏壇は掃除し打敷をかけ、仏具もきれいにします。盆提灯も用意します。
●13日に迎え火をたいて先祖の霊を迎えます。お盆中は仏膳に季節の果物・野菜・乾物・麺類などの料理を毎日供えます。
地方によっては仏壇と別に盆棚を設け、その方に位牌を移しお供え物をします。棚経(たなぎょう)という言葉はこれから出たものです。お仏壇が小さく供える場所が少ない場合も設けるとよいでしょう。
春秋の彼岸
≪彼岸≫の語源は梵語の波羅蜜多(はらみつた)です。梵脳を離れて悟りの境地に達するという意味です。春分、秋分の日は昼夜の時間が同じで気候もよく気持ちの落ち着く良い季節なので、前後の七日間を強調する期間としたもので平安時代から行われてきました。
●一般のご家庭ではお墓に参り、お仏壇を掃除してお供え物をあげます。飾り方は平常とほとんど変わりませんがお仏壇に打敷をかけます。
年末年始
●お仏壇を丁寧に掃除し、仏具もきれいにします。打敷をかけ、花は若松・梅・南天などをさします。
●お正月はなるべく華やかに飾ります。打敷もできれば華やかな色・模様なものをかけます。
●元日は二重か一重の小さいお鏡餅をお供えします。
※仏事の詳細については各宗派によって異なります。